「ニセHD問題」? その2

keisukenさめからのコメントをいただいたのですが興味深い内容なので日記のエントリーで返信します。

この記事を書かれている方は、全体的に見れば良い記事を書いていると思いますが、
今回はわたしから見ると、ちょっとアレなので突っ込んでしまいました。

デジタル放送の画質に関しては電波の割り当ての問題が絡んできますから根が深いものがあります。
社会のニーズから移動体通信で使用する電波の帯域を増やさなければならないので
仕方が無い面もあると思います。
デジタルだから画質が悪くなるというよりも、MPEG2を使った場合に必要なサービスが
出来るということから決められた帯域なので。。。
画質を優先するならもっと帯域を広げなければならなくなって他のサービスに
使用できる帯域が不足しますしね。
あと、アナログ放送と並行して放送しなければならない期間もあるし。

BSデジタルの場合、雨が降っても影響受けますよね。
地上波の場合は受信レベルが規定の地域内では、キレイに映りますが、
受信レベルが規定値より下がると、あるレベルから下で急激に悪化します。
アナログの場合は徐々に受信状態が悪くなっていくのに比べると極端な差が出ます。
また、今までと難視聴地域が変わってくるという問題も出てきます。
アナログが良いかデジタルが良いかは一長一短があります。

電波による伝送には電波の帯域という有限なものがあります。
素材伝送や中継に関しては光ファイバによるネットワークを使った
非圧縮に置き換えられていくでしょう。

設備投資の関係もあって、放送局側のデジタルの設備が完全にはそろっていない
現状では、まだ画質云々言ってもしょうがないのではないかと思います。

民生のテレビ受信機にしても同様で、すべての人がキレイなHD放送を楽しめるような
ものが手ごろな価格で購入できるようになるのはもう少し先ではないかと思います。
最近、普及し始めたHDDレコーダもそうじゃないでしょうか?
新しい機種が出る毎にどんどん良くなっていってます。
ハイビジョンテレビだって同じですよ。

過去のテレビにしても白黒テレビから始まってカラーになってと進歩しています。
カラーにするために白黒の信号と互換性を持たせるために、輝度信号だけの白黒テレビと
互換性を持たせるために3.58MHzという色信号の周波数を設けて輝度信号に色信号を
加算して送るという技術が編み出されました。
今現在の技術やサービスだけを見て駄目だというのはどうかと思うのですが。
ユーザーが声を上げて、その声が改善につながるのなら良いと思いますが、
最初から切って捨てるような感じではちょっとね(^^;

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